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廃棄物先進都市大阪の挑戦

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(前文より)

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 大阪は廃棄物処理の先進都市であった。そして、現在もなお先端を走り続けている。

 とは言っても、先進であることが「褒められること」とは限らない。歴史には残りにくいが、先進的であるがゆえに数々の失敗も積み重ねてきている。以前は先進的であったことが、時代が変ることにより、いつのまにか最後尾になっていることもある。良くも悪くも、そんな時代の波に真っ向から当たってきたのが、大阪である。

 21世紀は環境の世紀といわれており、廃棄物処理においても2000年の循環型社会形成推進基本法が制定されるなど、ごみ処理の位置付けが大きく変化をしている。化石燃料や金属鉱石などの地下資源に依存した社会は今後維持できないことが明らかとなり、究極的な「持続可能な社会」をめざし、社会のしくみを大きく変えていかざるをえない。焼却炉の寿命は30年程度とされ、建て替えの時期を迎えている都市も少なくないが、30年後のごみがどのようになっているのか、予想することは簡単ではない。

 一方で、ごみ処理の根本的な性質に関わる「衛生」「安全」といった側面は、100年前も今も変ることなく重要である。現在は幸いなことに、蓄積された努力により、安全・衛生が保たれているが、あまりその状態が継続していると、ついその大切さが見えなくなってしまう。構築するのに大変な努力が必要であったものの、失うのは一瞬である。

 経済が長期的に安定し、さらに人口減少をうけて縮小に向かう中、少なくとも今まで通りの「やり方」では成り立たない。限られた社会資源の中で、何を作り上げていくのか、悩ましい課題である。

 そして、まさにその洗礼を受けている都市がここにある。

目次

第1章 ごみ処理の社会的役割と歴史 1
 1.1. ごみ処理の社会的役割と経緯 2
 1.2. 私たちが経験してきたごみ問題 10
 1.3. 福島原発事故による放射能汚染廃棄物の管理と規制のジレンマ 16
 1.4. 有害物質管理に関する国際動向 20
第2章 日本のごみ処理とリサイクルの動向 23
 2.1. 廃棄物の分類 24
 2.2. 一般廃棄物の現状 26
 2.3. 産業廃棄物の現状 35
 2.4. 不法投棄の現状 37
 2.5. 一般廃棄物のリサイクルの現状 39
 2.6. 廃棄物処理に関連する法体系 41
 2.7. 自治体における公共サービスのあり方 一部事務組合と広域連合の現況から 47
 2.8. ごみ量が横ばいから増加!? 市民にとって距離感のある一部事務組合での試み 64
第3章 最先端たる大阪のごみ処理 69
 3.1. 大阪のごみ処理の歴史と特徴 70
 3.2. ごみ処理担当職員の管理体制 75
 3.3. ごみ処理の現場からの新たな提案 80
 3.4. 新自由主義の動きと働きやすい環境づくり 87
 3.5. 大阪市における民営化検討の流れ 90
 3.6. 大阪市によるマーケットサウンディング 93
 3.7. 恋するフォーチュンクッキー(関西のごみ処理施設 Ver) 97
第4章 広域海面処分場-フェニックス 99
 4.1. 大阪湾フェニックスセンターの概要 100
 4.2. 大阪湾フェニックス計画の現状と課題 104
 4.3. 大阪湾フェニックス計画の会計と今後 108
 4.4. 首都圏フェニックス計画の経緯 118
 4.5. フェニックスのためにリサイクルが遅れているのか? 121
第5章 大規模災害時のごみ処理のあり方 129
 5.1. 東日本大震災における廃棄物処理の現状 130
 5.2. 震災時のごみ処理 133
 5.3. 早期復興に向けた公営最終処分場の必要性 135
第6章 ごみ処理のあるべき姿 145
 6.1. ごみ収集を通じた「社会を守る」役割 146
 6.2. CSR活動と社会貢献活動 149


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Last-modified: 2019-10-07 (月) 15:06:59 (744d), by NPO法人 環境安全センター